このブログやハンドメイド写真の撮影は、CanonのEOS Kiss X7を使用しています。
友人の勧めで購入した初めての一眼レフカメラ。
ボケを最大限楽しめる単焦点レンズをチョイスして、暗い室内でも比較的明るく撮れてお気に入りのカメラです。
最近は動画を撮ることにも興味がわいて、新しくカメラを探していました。
Canonの方だと動画を撮影できる時間に制限があり、画質もあまりよくはありません。
そしてモニターが固定されていて自撮りがしにくい。
レンズを被写体側に向けてモニターで確認しながら動画を撮れないというのが悩みでした。
ビデオカメラよりは、ちょっとおしゃれに映る一眼レンズ系のカメラが欲しい。
せっかくだから持ち運びやすいサイズのミラーレス一眼を購入しようと思って、カメラを探してみるととてもいい機種が見つかりました。
パナソニックのルミックスDC-GF9W-Dというミラーレス一眼カメラです。
型落ちの機種で現在は生産終了しているようですが、新品をAmazonで購入できました。
購入したのはオレンジ色です。
このカメラは主に動画撮影目的で購入しましたが、購入前にはあまり分からなかったこともありました。
連続撮影時間、電池の持ち、そして撮影時の熱暴走(オーバーヒート)についてです。
使ってみて具体的にこんな感じという情報を見つけられなかったので、今回はその点について検証&レビューをしてみたいと思います。
ちょっとデメリットよりなレビューになるかもしれませんが、私の中でモノを購入するにあたって「どこまで許容できるか」というのは結構大きな基準です。
なので、このカメラが気になった方の参考にしていただけたらなと思います。
※ちなみに今回の写真はすべてCanon EOS Kiss X7の単焦点レンズで撮影しています。
記録形式によって異なる動画の連続撮影時間
動画を撮影すると画面に撮影時間(左上)と残り撮影可能時間(右下)が表示されます。
この表示があるので、どこで撮影を区切ればいいのか考えながら撮影ができます。
選択する画質によって撮影可能な時間が異なるので調べてみました。
下記は記録形式をMP4で、microSDは128GBを使用した場合です。
4K/100M/30p→5分
4K/100M/24p→5分
FHD/28M/60p→20分
FHD/20M/30p→12時間5分
HD/10M/30p→13時間3分
私はいつもFHD/28M/60pで撮影しています。
唯一60fpsで撮れるモードで、画の綺麗さとなめらかさ、そして撮影時間のバランスがちょうどいいためです。
バッテリーはもって2時間半ほど。充電休憩を挟みながらの撮影がおすすめ
1シーン5分以内で休憩を挟みながらの撮影では、2時間ちょっとで充電切れになることが多いです。
途中で充電(10分以内を数回)をしながらの撮影だと3時間ほど撮影可能でした。
バッテリーの持ち具合でデメリットに感じた点は、撮影した動画のチェック再生ができないということです。
もちろん機能としてはちゃんと再生できます。
ただ、本体で再生すると電池を使ってしまいます。
限られた電池を再生にあてるのはもったいないので、再生チェックはしないということにして使っています。
予備バッテリーの購入も考えたましたが、バッテリーを交換しても熱対策で撮影を区切らないといけないのは変わらない気がするので、購入には至りませんでした。
バッテリー関連でちょっと不便に思ったことがもう1つ。
撮影後にPCに動画を移そうとすると、充電切れで転送できなくなるということがありました。
電源がオフのときは赤いランプが点灯して充電されますが、電源をオンにすると充電されない仕様です。
動画を転送するには、本体をPCと繋いで電源をオンにしないといけません。
撮影でバッテリーを使い果たしてしまうと、電池切れで動画をすぐに取り込めなくなってしまいます。
撮影後すぐに取り込みたい人にとっては、一旦充電しないといけないとなるとテンポ悪く感じるかもしれません。
動画撮影時の発熱はどのくらいで起こる?強制終了時の仕様を検証してみる
いよいよ本題の熱暴走についてです。
動画撮影をすると熱暴走が起こるというのは、購入前にいろいろなレビューを見て分かってはいました。
夏場は熱くなる、冬は大丈夫とかそういう問題でもなさそうで、内部の機械の仕組みでオーバーヒートを起こすようです。
熱暴走を気にするとカメラを回しっぱなしにできず、小まめにカットをはさんだり、カメラを冷ますために休憩を入れる羽目になり撮影の効率は落ちます。
強制終了されると動画が保存されないのではという不安もありました。
そこで使用する状況にもよりますが、室内で連続撮影時に何分ほどで強制終了してしまうのかを検証してみました。
また強制終了した動画は保存されてるのかどうかについても調べてみます。
この日はMP4のFHD/28M/60pのモードでカメラを回しっぱなしにしてみました。室温は23.8℃でした。
このモードでの最大撮影時間である20分間は問題なく撮影できました。
その後すぐに撮影再開し、16分後にモニターに黄色い三角のマークが表示されました。
このマークが出て少しすると「温度上昇のため撮影を停止しました。カメラの温度が下がるまでお待ちください。」というメッセージが表示されて電源が切れてしまいました。
すぐに起動して撮影すると5分で落ちて、また撮影しようとすると次は4分ほどで強制終了しました。
撮影再開するたびに、撮影可能な時間が減っていっていますね。
あまり繰り返すとカメラが悪くなりそうなので、ここで撮影はやめることにしました。
この黄色い温度上昇マークですが、表示されるとおそらく残り撮影時間の表示が「残り1分」に切り替わります。
残り17m44s(17分44秒)と表示されていますが、
黄色いマークが表示されると、突然残り時間が56s(56秒)になりました。
数秒だけ見逃してしまったのですが、撮影停止までのカウントダウンは60秒ほどだと思われます。
強制終了してしまっても録画のデータは残っていましたが、念のためこの60秒の間に手動で録画を止めて確実にデータを保存しておいた方が良いかもしれません。
外部マイク端子がない!オートフォーカスの動作音が収録されてしまう
このカメラには外部マイクを接続する端子はありません。
あるのはUSB端子(〇の部分)とHDMI端子のみです。
撮影時にオートフォーカスをオンにしていると、フォーカスの作動音がそのまま録音されます。結構独特でうるさいノイズですよね。
ASMR動画など音が重要になる動画の撮影は難しいかもしれません。
解決策はオートフォーカスをオフにして撮影すること。
または、音声は別のカメラや録音機器で収録して、動画編集時に音と映像を合わせることです。
他には知識やソフトが必要ですが、収録された音からノイズを低減させるよう編集するのもアリかもしれません。
SDカード購入の際の注意点
SDカードを購入する際に注意点があります。
LUMIX DC-GF9に対応しているのは、普通のSDカードではなくmicroSDカードです。
左の黒い方はアダプター。右の小さい紫の方がmicroSDカード本体です。
底面の丸の部分にこのmicroSDカードを挿入します。
カメラにmicroSDは珍しく、自宅にあるSDカードが使えるかどうか事前に確認しておくといいと思います。購入間違いには要注意です。
ちなみに、説明書によると4K動画を撮影するときは「UHS Speed Class3」のカードが必要とのことです。
全体的には満足な初めてのミラーレスカメラ
今回このカメラを購入して大満足な点は、レンズが2本ついてくることです。
レンズキットで44000円で購入できたのですが、この2本のレンズを単品で購入すると合計で51000円になります。
もう本体がタダ以下の計算。
しかもレンズは標準ズームレンズと単焦点レンズで、使い勝手がとても良いので初心者に優しい組み合わせでした。
今年一番の良い買い物かもしれません。ありがとう給付金。
カメラなど高い買い物をするときは。いろんなレビューを見たりして必死で情報を集めます。
でも意外と自分の知りたい情報に限って欲しい情報が見つからないというのはよくありますよね。
今回検証したのは私の使っている状況でのものなので、公式の仕様とは異なる部分もあるかもしれません。
あくまでも一例として参考にしていただけるといいかなと思います。