今年に入ってからタロットリーディングに興味を持って、絶対タロットカードを買おう!と決意していました。
タロットカードには、動物モチーフだったり、幻想的な絵柄だったり、簡単なイラストのみだったりといろいろなデザインのデッキがあります。
せっかくなら愛着がわくような、オシャレでかわいいカードを買いたい。
そんなことを思いつつタロットのことを調べていると、初心者が買うべきデッキの選択肢は以外と限られていることに気づきました。
実は少ない?最初に買うべきタロットの選択肢
タロット占いって、どんな風に占っているか知っていますか?
引いたカードからその場のノリでインスピレーションを得て占っているのではなく、カードに与えられた意味と占い内容を関連付けながらリーディングを行っています。
(もちろんその場で感じたことも大切ではあります)
例えば、トランプのジョーカーが「なんか良くない感じ」と大体の人がなんとなく思っているように、タロットカードにもこのカードはこういう意味だよねという共通認識があります。
その認識があるので誰が占っても、このカードなら「うまくいきそう」、「慎重にした方がいいかも」とざっくりと同じような答えを導くことができます。
その共通認識の基となるカードで最もポピュラーなのは、「ウェイト版タロット」と言われるライダー社のタロットカードです。
他にもマルセイユ版などカードの種類はありますが、カードの解釈はライダー版(=ウェイト版)カードを基準に行うことが多いです。
カードの解説サイトや入門書などもライダー版を基準にしている場合がほとんどで、初心者はこのカードの絵柄からカードの意味や解釈を覚えていくことになります。
独特な絵柄やオリジナリティの強いカードを一番最初に買ってしまうと、絵のイメージや意味を覚えられずに苦労するらしいので、一般的に初心者はライダー版のタロットを買うべきと言われています。
そうなると、裏面の柄かサイズくらしいか初心者に選択肢はなく、ライダー版の絵柄に強く惹かれないとタロットへのモチベーションが上がらないのも事実。
私はライダー版の絵柄自体にはそれほど抵抗はなかったのですが、裏面の絵柄にピンとくるものがなく購入を保留していました。
私が選んだ最初のタロットカード ゴールデンアールヌーボータロット
ライダー版に基づいている絵柄で、ミュシャ風の水彩っぽい柔らかいタッチのタロットデッキもあります。
ミュシャのような画風はアール・ヌーボーというジャンルで、アール・ヌーボー風のタロットを探してみるととても好みのカードに出会いました。
それがゴールデンアールヌーボータロットです。
ライダー版に準拠していて、そこまで独特な解釈や変更も加えられていません。
一番始めのタロットはライダー版を購入すべきとは分かっているのですが、愛着がわくデッキを選んだ方が長く付き合っていける気がします。ここは直感ですね。
ゴールデンアールヌーボータロットくらいなら、初心者でも使いやすいかもと思って購入を決めました。
箱から金の箔押し加工で高級感のある仕様なのが伝わります。
どことなくコピックで描かれたような、漫画チックなタッチのタロット。
裏面の絵柄の色味やモチーフにクロウカードみを感じたのもお気に入りポイント。
全体的にコミック感があって、妙に親近感がわくタロットです。
購入する前に…ゴールデンアールヌーボータロットの知っておきたいこと
初心者にもおすすめでとても気に入っているゴールデンアールヌーボータロットですが、デメリットや注意したい点がいくつかあります。
初心者的な視点で気づいたことを書いていこうかと思います。
カードの裏面で正位置と逆位置がわかる
これは購入するとき、本当にこのカードで大丈夫なのかと正直迷った点の1つでした。
裏面の真ん中に月の絵がありますが、ここを見ると正位置か逆位置か裏面からも分かってしまいます。
正位置を採用しない占いをされるなら問題はないと思います。
私は逆位置も採用したいので、シャッフルした後は薄目でカードをまとめたりして対策をしています。
どっちが正位置か逆位置かを覚えない、覚えてしまってもシャッフル時に意識しないように心がけたりするといいかもしれません。
解説書は5か国語 日本語は書かれていない
ゴールデンアールヌーボータロットの解説書には日本語が書かれていません。
書かれているのは英語、イタリア語、スペイン語、フランス語、ポルトガル語です。
解析書はあるものの、解釈はネットで調べたり本を読む方が情報量が多いので、あまり出番はないかもしれません。私も解説書は全く使っていません。
ちなみに3オラクルのやり方が簡単に書かれています。
大アルカナはカードに番号のみ記載!これって何のカード?
大アルカナにはローマ数字のみ書かれてて、カード名は書かれていません。
何のカードかは絵柄か数字で判断。
私はまだすべてのカードを正確に覚えていないので、恋人のカードは悪魔だと思ったし、世界のカードは運命の輪だと思っていました。
大アルカナくらい早く覚えろと思われるかもしれませんが、カードと数字を一致させるのも結構難しくて…
なのでカード名も書いてあると嬉しかったなと思いました。
とか言いつつもそのうち慣れてくると、デザイン的にカード名いらないわとか思いそう。
コートカード(人物カード)を表すマークに違和感
ペイジ、ナイト、クイーン、キングという人物カードを表すマークがそれぞれ、甲冑、馬、ティアラ、王冠としてカードの上部に描かれています。
これは完全に個人のイメージの問題ですが、私は「ペイジ=甲冑」と「ナイト=馬」が一致しなくてかなり混乱しています。
甲冑の方がナイトがっぽくないですか?でも甲冑はペイジなんですよ。
というかむしろ甲冑も馬もナイトっぽく感じています。
絵柄を見たら判断ができるとは思うので問題ありませんが、やや気になるところの一つではあります。
いやでもナイトが甲冑も馬も独り占めしてる…
箔押しは凹凸?裏面の印刷ズレって?購入前に気になったこと
背景の模様部分は凹凸?気になる出ざわり
ゴールデンアールヌーボータロットの箔押しされている模様の部分はでこぼこした手触りなのかどうか気になっていました。
別にでこぼこしてようがしてなかろうが購入の基準には響きませんが、触感とかなんとなく気になったので…
少しわかりにくいかもしれませんが、ほんの少しだけへこんでいてでこぼことした手触りを感じられます。
外箱も箔押し加工されていてとても高級感があっていいなと思いました。
箔押しは箔を熱で圧着させるので、紙によってはちょっとだけプレスされたようになることがあるようです。
そのせいか分かりませんが、箔押しが裏面まで響いていてエンボスのように裏面に凹みが目立つカードもありました。
よーく見ないと分からないのですが、タロットとしては少し気になる仕様ですね。
カード裏面の印刷がズレているのか気になり始めた
購入前に情報収集をしていると、カードの裏面に印刷のズレがあるというレビューを見かけました。
印刷のズレとは、カード裏面の白い余白の部分の比率が左右で1:2くらいになっているというものです。
言われなかったら気にならなかったのに、それを聞くと気になってしまう。
届いたものがズレていたら「なんか愛着わかないな」と思うだろうなとまで予想。
しかも、YouTubeの開封動画でもズレているカードとズレていないカードがありました。
かなり博打な気分でゴールデンアールヌーボータロットを購入しましたが、手元に来たカードに版のズレは見られませんでした。
このカードは発売が2019年と割と最近なのですが、発売直後の開封動画では版のズレがあった印象があります。
多分、初版や最初の方のロットで版のズレがあり、最近のロットではそれが修正されているのではと思いました。
初期ロットに当たらないようにするため、ちょっと売れていそうなショップから購入する戦略を立ててよかったです。
(※あくまでも勝手な予想です。こちらは参考程度におねがいします…)
お気に入りのタロットを選ぶ過程も結局楽しい
タロットの情報を集める中で気づいたことの一つは、画像ベースで情報を探すよりも、YouTubeで開封動画を探すのがおすすめということです。
実際のタロットがどんな感じか質感などがよりリアルに分かり、絵柄1枚1枚にフォーカスしてくれてじっくり見られることも。
それでも分からなかった部分は通販サイトのレビューやブログなどを参考に情報を集めました。
タロットやってみたい!から購入までがすごく長くかかったのですが、吟味して選んでよかったなと思います。
Etsyなど海外のサイトを見ると、日本では見かけないようなオリジナリティあふれるカードがたくさんあって、見ているだけですごく楽しい気分にもなりました。
ここ最近で意外と満足度の高い買い物でした。
本格的に占うにはまだまだ勉強しなければいけないことも多いのですが、解説本なしで占えるようにがんばりたいと思います。