今年2月頃マスクが手に入らなくなってから、手作りマスクのブームが来ると思ってダブルガーゼや手ぬぐいを密かに購入していました。
毎年冬は乾燥防止で使い捨てマスクをして寝ていましたが、マスクが手に入らなないしもったいないので手縫いでマスクを作ってみることに。
でも手縫いでマスク作るのってめちゃくちゃ時間かかるんです。
そもそも裁縫は苦手だし、でも等間隔で綺麗に縫いたいなんて思って、さらにYouTube見ながらダラダラ縫っていると1枚4時間くらいかかりました。
さらに日中使うマスクも高い&サイズが合わないので手作りマスクにシフト。
これもめちゃくちゃ時間がかかって量産ができません。
ということでネットでミシンを注文してみました。
注文したのが4月後半で届いたのが6月頭ごろでした。
今ミシンが手に入りにくいようで、注文してから取り寄せだったらしく届くのにも時間かかりました。
私が購入したミシンはSINGER(シンガー)のSN20Aという機種です。
11000円で初心者のミシン入門にはちょうどいい価格でした。今はもう少し価格が上がっているようです。
この際マスクを買った方が安いことには目を向けません。
マスク作りが目的でしたが、服の裾上げなどやりたいこともあるのでなんてことはない出費です。
ミシンにしては安すぎて不安になりましたが、シンガーって聞いたことあるメーカーだ!と思ったのが購入の決め手です。
そんなミシン初心者にちょうどいいミシンの使い心地をレビューしていきます。
シンガーのミシンSN20Aの付属品
おそらくサイズはかなりコンパクトで機能も上位のものよりは制限されていると思います。本当に基本的な機能だけのようです。
マスクを作るだけとか、子供の入園グッズ作りとかそういう使い方なら困らないはずです。
昔実家で見たミシンはプラスチックのしっかりしたカバーがあった気がしますが、こちらは不織布のミシンカバーが付属しています。
きっとこういうところが安い理由です。
あんまりかわいくないので&ROSYの付録だったgelato piqueの収納袋に入れて収納しています。
縦幅がギリギリですが大丈夫でしょう。
糸立て棒が出っ張ていて何かの拍子に折ってしまいそうなので気を付けたいところです。
付属品はミシンカバー、DVD、説明書、電源コード兼フットペダル、小物です。
フットペダルは電源コードと枝分かれしていて、独立したコードではありません。
ミシンを設置する場所によっては電源の取り回しなど注意が必要かもしれません。
ミシン本体のこのプラグからフットペダルまでのコードの長さが約123cm、電源までのコードの長さが約185cmです。(適当な測り方なのであくまで目安として)
ミシンの台の中に小物入れがあるのは秘密基地みたいですね。
ここにミシン用の小物が入っていました。
マスク作りで使ったのはボビンだけです。
ボビンが家になかったから助かりました。
ボビンに糸を巻いて、下糸・上糸をかけてみる
マスクに合う白色の糸は紙筒に巻いてある糸しかうちにありませんでした。
板に巻いてあるのは自動でボビンに巻けないのでアソート糸を使ってボビンに巻きとって使いました。
巻いている途中で糸立て棒から筒が抜けるかと思いきやそんなことはありませんでした。
ボビンに糸がかけられていくのはとても面白くてずっと眺めていられます。
上下に偏りが出ないように糸が上下動いて均等に巻かれていきます。
初心者一番の難関は上糸と下糸を設置することではないでしょうか
私のミシン体験は昔「ファーストママ」という子供用のおもちゃのミシンを買ってもらっただけで、小中学校で習ったはずの使い方や構造の記憶が全くありませんでした。
上糸?下糸?状態。
とりあえず説明書を見ながら糸を掛けていきます。
まずは下糸から。
下糸は特に難しいことはなくはめ込めました。
しかしコレどこから上に出るんです?
説明書の記述がカマに入れるところで突然終わっています。
とりあえずフタを閉めてみたものの、違う、そうじゃない。
もしかしたらDVD見たら詳しく説明されているのかもしれないですが、見るのが面倒なのでそっとしておきます。
とりあえず下糸はあとで調べようと上糸をかけていると、説明書に「はずみ車をまわして針をいったん下げてさらに上げる」と書かれていました。
このはずみ車を回して、上がったままの針をぐっと下げてまた持ち上げると、
…下糸が釣れている
すごい。どんな構造ですか。どんな仕組みで糸を引き上げているのかだけで夏休みの自由研究のネタになりそうです。
下糸をカマに入れたあとは「一旦上糸をかける」と説明書に書いていてほしい夏休みでした。
でもミシンを使ったことがある人にはこれは常識ですよね。
記憶が抜け落ちている私の方が問題でしょう。
初心者だから使いにくく思った点
縫ってみて上下とも糸がすぐ抜けるという点が気になりました。
上糸も外れがちで、おそらく自分の操作の手順のせいでしょうが、糸を掛けなおす作業が多かったです。
原因の一つは縫い初めで「針より先に押さえを下ろしていた」ことです
「先に針を下ろしてから押さえを下ろす」これが正解のようです。
これで糸の抜けが格段に減った気がします。
あとは返し縫いが難しかったです。
返し縫いレバーを押しているときだけ返し縫いができるのですが、初心者が片手で布を押さえつつ任意のタイミングでレバーに手を掛けるってけっこう高難易度です。
さらにフットペダルの調整もまだまだ難しく、良い感じのビートを刻むことができません。
急発進しないような絶妙な足さばき+片手で押さえる+返し縫いレバーを押す。
私はドラマーかというくらい、いろんなことを気にしなくてはなりません。
こればかりは慣れ以外に必要なものはありませんね。
そして縫うものすべてがギャザーになりました。
他には返し縫いをすると裏側がぐちゃぐちゃになっていわゆる「鳥の巣」ができるなど、初心者が通るらしい道を順調に進んできました。
鳥の巣問題にはこちらの動画がすごく役に立ちました。
下糸と上糸を押さえの奥にそろえてまっすぐ置くだけで綺麗に縫えます。
こういった動画で解決できる問題も多いのでとても参考になっています。
このミシンのちょっとした問題点
ボビンケースとカマに製造時のオイルなどが残っているようで、油の匂いがします。またそのせいで最初は白い糸がとても汚れてしまいます。
白いマスクを縫いたいのでこれは致命的です。
練習もかねて糸が汚れなくなるまで試し縫いしたり、布の内側で見えない部分になるところを先に縫ったりと工夫が必要です。
白色のものを縫いたい方は注意してください。
また、糸が絡まったとき強引に引き出すと糸が真っ黒に汚れています。
使っていくうちになくなるのかもしれません。
下糸をよく絡ませてしまうのでいちいち補助テーブルを外してカマ開閉カバーを開けて調整するのも少し面倒でした。
これに関しては私の問題でもあるのと、ミシンはだいたいこういう構造になっているかもしれないので大きなデメリットとまではいかないかもしれません。
マスクがなければミシンを買えばいいじゃない
いろいろ言いましたがマスクを無事量産できました。2時間ちょっとで出来上がりました。
手縫い1枚4時間に比べると圧倒的に楽です。
夏は使い捨てマスクだと蒸れて肌が荒れそうなので、布マスクで肌に優しい夏を過ごせそうです。
ちなみに気になるミシンの動作音は、昼間に使いましたが特別うるさいとは感じませんでした。
低価格のミシンなのでコンピューターミシンほど親切な設計や機能はないかもしれません。
ですが、初心者としては「なんかすごい縫い方(ジグザグ縫い)もできる」と感動したので、自分のレベルに合う買い物ができたと満足しています。
次は布製のエコバッグを作りたいなと思っているので、そのときまたミシンを使おうと思います。